2012年6月12日火曜日

各分科会 授業者提言者 題材・提言概要

授業・提言とも進行形の内容もあります。変更等ありましたら、随時アップしていきます。
時々、チェックしてしてみてください。

第1分科会 「心をうつす」 版画合同分科会

授業者 音更町立下士幌小学校 池田圭子教諭 児童 第6学年8名
題材名 版を生かして「酪農」(版画)~地域の生活を版で表そう~
自分の手で触れて,感じて,目で見て,耳で聞き,鼻で臭いを嗅ぐ。そして全身・五感で感じたことを絵にイメージ。さらに版画を通じ,伝えたいことをどのように構想し,白と黒のバランスをいかに効果的に表すなどの見通しを大切にし,自分の思いに合った版画の技法を用いて,自分のイメージに近づかせる。子どもなりの表現を生み出す版画。自分を表現する1つの方法。自分の郷土に対する気持ち(心)や郷土とのつながりを版画を通して写しだしてほしい。8人の8通りの方法・考え方をご覧ください。

提言者 函館市立深掘中学校 佐々木壮一教諭
提言名 「志功から思考」
青森県の生んだ世界的版画家“棟方志功”は、自ら「板画」と称した木版画の制作に情熱を燃やしました。志功の生涯・作品は、とても情熱的かつ魅力的であり、生徒へ版画制作の楽しさや関心・意欲を高めるものと考えました。
今回は、版画制作を苦手としている生徒にも、版画の楽しさを知ってもらい、大胆に制作を進めるにはどうしたらよいのかという視点から、教材開発した授業を提言として取り上げたいと考えています。

提言者 浦河町立堺町小学校 沼田しずか教諭


第2分科会 「わたしをつくる」 小学校分科会

授業者 帯広市立北栄小学校 金子 里奈教諭 児童第3学年30名
題材名 『わたしの木をつくろう~1本の木からみんなの森へ~』
4月から新しいクラスとなり、素直で元気な3年生30名と共に慌ただしくも楽しい学校生活を送っています。今回は、そんな子どもたちと『わたしの木』をテーマにした工作に挑戦したいと思います。これまでの図工では、「私だったらこんな風にしたいな…」という自分を表現することにこだわって制作を進めてきました。また、様々な材料と出会うことで図工の楽しさと可能性を広げてきたと思います。子どもたちが自分らしいどんな木を想像して、材料とどんな対話をするのか、今から楽しみです。

提言者 帯広市立森の里小学校 木下桂子教諭
提言名「振り返ろう。自分の足あとを」
「こんな絵を描いていたんだぁ」というのが、作品集を開いた子ども達からよく聞こえてきた感想でした。
1年間で、自分が作り上げてきた作品にはその時々の思いが込められていて、「楽しかった・上手く出来た・ちょっと不満・・・」等の、作り上げた時のことも思い出せるようでした。
自分の作品を「捨てていい」と思って欲しくはなくて始めた作品集。渡しっぱなしだった作品集のその後を考える機会を与えていただき、子ども達から借りてきました。ぜひ手にとってご覧ください。

提言者 滝川市立東小学校 舘山唯郎教諭


第3分科会 「私をつくる」 中学校分科会

授業者 札内東中学校 神下朋実教諭 生徒 第2学年 33名
題材名 私をつくるもの~心 映して ランプシェードの制作
「私の心の中の風景」をテーマに小さなあかりの表現に取り組みます。白地の紙に「自分の心の中の風景を」描き、ランプシェードに仕上げていきます。小さなあかりたちが集う姿は、クラスのみんなの心が集まる様子です。あたたかく、優しい空間を表現していきます。

提言者 当別町立当別中学校  佐藤 哲
提言名 「僕の・私の太陽」 (卒業制作) ~想いを込めた作品づくりのために
自分自身の心の奥底にある想いを「太陽」の姿に変えて表現しようという授業です。一人一人の「想い」を引き出すために、そして「想い」の込められた作品づくりができるために、実際の制作前にいかに子どもたちの心を振るわせ、感性を刺激するかということにポイントを置きました。時数等様々な好条件に恵まれて実践が可能となった授業でしたが、いつかまたという想いの強い授業でもあります。子どもたちの心の奥に触れ、想いを引き出す方法について、皆様からご教示いただけると幸いです。

提言者 旭川市立東陽中学校 中村靖教諭 
提言名 自画像
私をつくる「自画像」は顔の輪郭線がキュビズム表現であってもよし,フォービズム的であっても写実的な表現であっても良い。制作を通し、様々な表現方法に生徒が気づけばよい。自画像の指導はまず鑑賞にはじまる。表現で個々の生徒の持ち味を生かし,多様な作品を評価する時に力量がとわれる。顔を描くとき輪郭を描き,目鼻立ちを描いていくことは難しい。鼻から描いていく。鼻から口までの距離は?→眼までの距離は?→鼻の長さに対して、顔の長さは?指導方法の試行錯誤は今日も続く。


第4分科会 「みんなでつくる」 幼稚園・小学校分科会

授業者 学校法人みどり学園 帯広第二ひまわり幼稚園 鈴木みなみ教諭 児童 年長組
題材名 みんなでつくろう ~葉っぱのお皿づくり~
子ども達と関わる中で一番大切にしている事は、子どもを肯定的に育てていく事です。子ども達は様々な経験をする事でたくさんのアイディアが生まれ、大人には想像の出来ないものを作り出す力があります。日常の保育ももちろんですが、製作を行う際は特に子ども達の発想を大切にしています。「これはダメ」ではなく「こうするときれいだね」「この形素敵だね」などと肯定的な言葉を使う事で次への意欲に繋がっていきます。子ども達が出来あがった作品を見てキラキラと目を輝かせる姿を見て私も嬉しく思います。

授業者 広陽小学校 岩村美希教諭 児童 第6学年 34名
題材名 紙のフラワーロード~特別なONLY ONE~
「いっしょにつくる」「いっしょにかざる」「いっしょにみる・語る」よろこびを体験できる造形活動を紹介します。日常的になじみのある「紙」を素材に、心の優しさ、豊かさ、よろこびを表現する「花」をみんなでつくります。つくる中で、紙の性質を学んだり、みんなと教えあったり、助けあったりしながらクラスが一つになる「フラワーロード」をつくっていきます。

提言者 札幌市立白楊小学校 菊池惟史教諭


第5分科会 「未来へつなぐ」 中学校・高等学校分科会
授業者 帯広第一中学校 村中鉄也教諭 生徒 第2学年 36名
題材名 美術館で「みる」授業 ~棟方志功展~
ちょっと足を伸ばした所に美術館があります。でも授業で行くとなると教師側も道のりが遠く感じてしまうこともあると思います。いつだって子どもたちに美術館は必要。そこから膨らむ感性や、そこで学ばせたい授業者の思いといろいろありますが、難しいこと(大切なことですが)を考えて、二の足踏むより、まずはシンプルに「みる」ことから始めたい。本物の作品を目の前にした生徒の表情や心の動き、つぶやきに、教師が寄り添う形の授業になればと思います。※現在2年生は授業で木版画に取組んでいます。

提言者 池田町立池田中学校 西島俊貴教諭

提言者 鹿追町立鹿追中学校 下倉直江教諭
提言名 地域の「美術力」をいかした授業づくり
学校だけでの「美術」よりも地域を巻き込んだ、また地域と協力し生徒の可能性を広げていけるというのは、素晴らしいチャンスだと思います。鹿追町はそんな素敵なチャンスがある町でした。
地域とつながることは、「生きる力」を育てます。また、そこでしか、そのときしか経験できないこともあります。
恵まれた環境の中で、地域の「美術力」に支えられた授業の実践を、わずかですが、今回紹介させて頂きます。

3 件のコメント:

  1. 石狩の山崎正明です。この大会が盛会になることを願っています。石狩からは 佐藤さんが提言をします。よろしくお願いします。
    さて「中学校美術NET」で 研究大会の紹介をさせていただきました。http://jhsart.net/

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  3. 山崎先生、いつも応援ありがとうございます。佐藤先生の提言「僕の・私の太陽」、実のある、思い出に残る卒業制作をどう企画したらいいのか考えるきっかけにしていきたいと思います。よろしくお願いします。

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